個別支援計画の署名欄に向き合う、手帳なしでも相談できる就労継続支援A型のこと
2026年7月7日
7月の朝陽が、二階の作業スペースに静かに差し込んでいました。その日も、いつも通り梱包作業とシール貼り、検品へと進む午前の準備が進んでいたなか、ある利用者さんが、サービス管理責任者に声をかけられていたんです。
「個別支援計画の確認をさせていただく時間をとらせていただきたいのですが」
その言葉を聞いて、ああ、今月の面談の時期なんだなあ、と思いました。支援計画というのは、その方の仕事内容や、職場での配慮、通勤のことや体調管理のこと、そして働きながら大切にしたい目標なんかを、その方の想いを聞きながらまとめたものなんです。サービス管理責任者が、利用者さんの声をていねいに拾い、一人ひとりの歩みに合わせて作成するもので、定期的に確認・更新していくんですよ。
その利用者さんは、机に向かいながら、用意された計画書をゆっくり目で追っていました。読み進める姿勢は静かで、ときどき少し眉を寄せて、内容を確認しているんだなあ、って感じました。日ごろの作業で見える姿とはちょっと違う、どこか真摯な表情。責任感の強い方で、日々の立ったまま作業をするほど一生懸命に向き合ってくれているんですけど、その真面目さが、この瞬間により一層色濃く見えた気がしたんです。 🌿
「ここのご説明をもう一度いいですか」と、サービス管理責任者に静かに質問されていました。その質問に対して、丁寧に説明がなされて、「わかりました。では署名させていただきます」と、ボールペンをとられたんです。
署名欄に名前を記していく手元を見ていて、ふと思ったことがあります。この方は、これまでの通院や生活の中で、いろいろな課題や不安を抱えてこられたんだろう。それでも、今こうやって、雇用契約を結んで、週5日この事業所に通い、仕事を重ねていけるようになっているんだ。そして、その歩みを、きちんと計画に位置づけて、自分たちで確認していく——。何か、その静かな営みが、本当に大切なんだなあ、って思わずにいられませんでした。 ✨
署名を終えられて、少し顔を上げられたとき、ふわりと安心したような表情が見えたんです。「ありがとうございました」と、静かにお礼を言われていました。その一言に、この方がこの計画を、これからの自分の働き方として、しっかり受けとめてくださっているんだなあ、って感じました。
正直、私たち支援員は日々の作業指導をするなかで、この方のがんばりを目にしています。立ったまま作業をされるほど真摯で、臨機応変に業務に対応されて、周りの仲間たちへの配慮もある方です。だからこそ、今日のように、その歩みが、ちゃんと計画のなかに位置づけられ、本人さんも納得されているのを見られると、心がほっとするんですよ。 😊
その後、午前の作業に戻られたんですけど、その日もいつも通り、袋詰め・梱包、シール貼りと、どの業務にもていねいに向き合われていました。ただ、今日は、声をかけさせていただいたんです。机に座って、少し落ち着いて作業をしていただく方が、体への負担も減るし、より集中できるんじゃないかな、と思ったんです。
立ったまま作業をされるのは、おそらく「作業を頑張らなければ」という、この方の真面目さからなんだと思うんです。でも、正社員と同じ条件で働く雇用契約の中では、無理なく、長く続ける働き方が大事。座って落ち着いて進める方が、実は質も速度も上がることもあるんですよ。そういう工夫を、これからも一緒に見つけていきたいな、って思っています。 🌸
就労継続支援A型とは、手帳がなくても利用を相談できるんですか?
実は、就労継続支援A型の利用には、「障がい者手帳が必ずなければいけない」という絶対的なルールではなく、個別の状況によって相談できる場合があるんです。ここが、多くの方が誤解しているところなんですよね。
たとえば、手帳の取得プロセス中の方、申請予定だけれどまだ交付されていない方、または医師の診断や実績がありながら手帳取得に至っていない方——こうした皆さんも、まずはお話を聞かせていただくことで、利用の可能性が広がることもあります。大切なのは、「働きたい」という意思と、実際の生活や体調の課題が、就労支援でサポートできるかどうか、という点なんです。
兵庫県高砂市の就労継続支援A型かえででは、こうした個別のご状況をていねいにお聞きする相談をしています。「手帳がないから難しいのかな」と思われている方こそ、一度お気軽にご連絡いただきたいんです。
就労継続支援A型で働くということ——雇用契約と最低賃金
就労継続支援A型とB型の大きな違いの一つが、雇用契約の有無なんです。かえではA型ですので、事業所と「雇用契約」を結んで、労働者として働きます。つまり、最低賃金以上のお給与が保障されるんですよ。
- 正社員と同じ条件で「雇用契約」を結ぶ
- 最低賃金以上の給与が保障される
- 原則として、週5日、営業日に合わせて通勤して働く(体調や通院などの事情はご相談に応じます)
- 身体・精神・知的障がい、発達障がい、難病のある方が対象
「長く、安定した働き方をしたい」という方には、A型のこうした特性が、力になることが多いんです。ただし、体調や生活リズムの都合で「毎日通うのが難しい」という場合は、個別支援計画のなかで調整できることもあります。大切なのは、本人さんの想いと実際の状況を、丁寧に聞き取ることなんですよね。 🍀
ネット物販、検品、PC業務——かえでの仕事内容と働き方
かえででは、インターネット通販の梱包・発送作業、シール貼り、検品といったネット物販関連の業務をはじめ、データ入力やAI活用業務、動画編集などのPC・デジタル関連業務も行っています。
これらの仕事は、その日の体調や適性に合わせて、臨機応変に配置調整することもあるんです。だからこそ、先ほどのように、「立ったまま作業をされるのではなく、座って進めてみましょう」といった、働きやすさを高める工夫も実現できるんですよ。
対応エリアは、高砂市、加古川市、姫路市、播磨町、稲美町となっており、在宅での働き方について、お一人おひとりの状況に応じてご相談に応じることもあります。働き方に不安がある場合は、まずは見学や利用の流れについてご相談ください。
障がい者手帳の有無で心配されているなら、その気持ちをぜひかえでにお聞きかせください。その方の「働きたい」という想いと、生活のなかでの課題をお話しいただければ、一緒に道を探せると思うんです。


