「わかりました」の返事のあとに。その日の作業指示で見えたこと
2026年8月12日
八月の空気がじりじりと肌に焼きつくような午前中のことでした。
ネット通販の袋詰めと梱包作業が進むなか、ある利用者さんに新しい指示を出しました。商品の確認をしてから、指定されたサイズのクッション材を入れて、その後に伝票を貼る―という流れです。
「わかりました」。いつもどおり、きっぱりとした返事でした。その返事の心地よさに、私はつい安心してしまったんです。
しばらくして、作業の様子を確認しに行くと、あれ、という違和感が。商品の確認をしないまま、最初からクッション材を入れ始めていました。思い込みで進めてしまっていたんですね。
「あ、ここ、一度確認しましょうか」。そっと声をかけて、一緒に手を止めました。利用者さんは決して不機嫌ではなく、むしろすぐに「あ、そっか」という表情で気づいてくれました。🌿
その後、もう一度ゆっくり、順番を一緒に確認しながら進めました。商品を確認する → クッション材を入れる → 伝票を貼る。数回繰り返すことで、手と体が流れを覚え始めたようでした。
思い込みで作業を進めてしまう。それは誰にでもあることなんです。大切なのは、その先をどうするか。「わかりました」という返事だけでは足りなくて、本当に理解できているか、丁寧に確認していく時間が必要なんだなって、改めて感じました。
印象的だったのは、その日の朝のことです。出勤してすぐ、ある利用者さんが「おはようございます」と、深くお辞儀をしてくれました。毎日、とても丁寧な挨拶をしてくれる方です。その姿勢を見ていると、指示を受け入れる気持ちと、作業内容を理解することは、別のプロセスなんだということが、より一層はっきりしたんです。💐
こちらが急いでしまうと、説明も不十分になりやすい。でも一緒に、ゆっくり、何度も確認することで、初めて本当の「わかりました」につながるんですね。
八月の日差しの中、午後の作業も進みました。その利用者さんの手元は、段々と自信を持ち始めていました。🌸
かえででは、こうしたふりかえりと確認を大切にしながら、一人ひとりのペースに合わせた支援をしています。もし、支援が必要だと感じたら、気軽にご相談ください。


