梱包の手が疲れてくる午後。声掛けで支える、その日の現場のこと
2026年8月5日
八月の午後は、仕事部屋の中でも蒸し蒸しした空気が重くなる時間帯です。あの日も、事業所の奥の作業スペースにいた、ある利用者さんの様子がずっと気になっていました。
朝の梱包作業は、いつも通り丁寧でした。商品を袋に入れて、ちょうどいい塩梅で緩衝材を詰めて、テープをきれいに貼る。その一連の動きが、実に淡々としていて、かつていねいなんです。支援員として見ていて、「あ、今日も調子がいいのかな」って思う、そういう朝でした。
けれど、時間が進むにつれて、その手の動きがそっと乱れ始めるんですよね。テープを貼る位置がちょっとずれたり、梱包の際に商品と緩衝材のバランスが崩れたり。劇的な変化ではなくて、本当に微かなんです。でも、毎日見守っていると、そういう細やかな変化が目に入ってくるんです 🌿
午後の二時を過ぎた頃、私はそっと声を掛けました。「お疲れさまですね。今の梱包、テープの位置をちょっと左に寄せてみましょうか」という、ほんの小さな確認です。すると、その利用者さんは、ふっと息をついて、「あ、そっか」と呟いてくれました。
そこからが大切だなって思うんです。その声掛けの直後、再びリズムが戻ったんですよ。手の動きに、朝のような安定感が戻ってきて。何度も同じ動作を繰り返していると、無意識のうちに形が崩れていくことって、実は誰にでもあるんじゃないかなって思うんです。それを外部からの、小さな確認で修正できる。その繰り返しが、仕事を続ける力になっているんだろうな、って感じました。
昼休み時間に、梗概室の別の場所で検品作業をしていた別の利用者さんと、その方が何気なく笑顔で挨拶を交わすのを見ました。疲れもあるはずなのに、周りへの気遣いは忘れていない。そういう姿を見ると、支援員の私たちも、もう一度、丁寧に声を掛けようって思うんです。
就労継続支援A型かえででは、こうした一日一日の小さな支援の積み重ねを大切にしています。事業所と雇用契約を結んで、週五日、一緒に働く中で、体調や集中力の波に向き合いながら進んでいく。それは、やさしい環境とは言えない時もあるけれど、だからこそ、そこで感じる成長や変化って、本当に大切なんだなって思うんです。
もし、障害のあるなしを問わず、働く環境について相談してみたいということがあれば、かえではいつでも見学や相談のご連絡をお待ちしています。あなたのペースで、一緒に考えていきましょう ☺️


