席を譲って、静かに疲れて。その日の1階作業で見えたこと
2026年6月29日
6月下旬、事業所は夏へ向けてすこしずつ湿り気を帯びてきた季節です。
その日、ある利用者さんは1階での梱包作業をされていました。ネット通販の商品を丁寧に袋詰めしたり、発送準備をしたり、シールを貼ったり——いつも通りの作業を、問題なく進めていただけていたんです。🌿
ただ、その場面をよく見ていると、ちょっと気になることがありました。席の配置の関係で、ほかの利用者さんたちが作業の移動のために、その方の席の近くをしょっちゅう通るんですよね。そのたびに——毎回、毎回——椅子をサッと動かして、通路を譲ってくださっていたんです。
決して言われたわけじゃない。ただ、そこに人が通るな、と気づいたら、自然と自分が身をかわす。そういう気遣いが、静かに、何度も、繰り返されていました。
そして昼過ぎのコミュニケーションタイム。検品や梱包から解放されて、みんなで少し休息の時間になったとき、その方は作業机に頭をそっと下ろすようにして、休まれていたんです。疲れたお顔で。
正直、私は心がちょっと痛くなりました。もちろん、作業そのものはちゃんと進められている。けれど、その合間に、目に見えない気配りをたくさんされていたんだな、って。ほかの人のために椅子を動かして、動線を作って——そういう「やさしさ」って、実は結構、心と身体のエネルギーを使うんですよね。🌸
その方は何も言わなかったんです。「疲れました」とも「大変です」とも。ただ、机に頭を下ろす姿勢が、全部を教えてくれていたんです。
こういう気配りができる方とお仕事をするって、本当に大切なことなんだな、って改めて感じました。
就労継続支援A型で働く、その人らしさを大事にすること
ところで、就労継続支援A型で働く方たちの中には、こういう「気遣い型」の方が案外、たくさんいらっしゃるんです。自分の作業をしっかりこなすのはもちろん、周りの人への気配りもできる——そういう方ですね。
就労継続支援A型がどんな方に向いているかって、よく聞かれるんですが、実は「こういう気配りができる人」「周りの人と一緒に働ける環境が落ち着く人」「毎週決まったペースで通勤することで、リズムが整う人」——そういう特徴がある方には、とても良い働き方なんですよ。☺️
事業所と雇用契約を結んで、週5日を基本に通って働くかえででは、梱包やシール貼り、検品といったネット物販の仕事のほか、データ入力やPC業務なども行っています。個性やペースに合わせて、無理のない配置を心がけているんです。
体調や通院の事情がある場合には、もちろんご相談に応じていますし、個別支援計画の中で調整することもできます。ただ基本は、安定した通勤と、その中での「一緒に働く」という安心感を大切にしています。
その日、椅子を譲ってくれた利用者さんの姿から、改めて思ったんです。こういう「人と人がいっしょに働く場」って、本当に大事なんだなって。✨
高砂市やその周辺(加古川市、姫路市、播磨町、稲美町など)から通っていただいている方、また兵庫県内から在宅でのご相談を検討されている方も、まずはお気軽にお声がけください。


